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彼は始めて四方を見廻しました。頭上に花がありました。

その下にひっそりと虚空がみちていました。

ひそひそと花が降ります。それだけのことです。外には何の秘密もないのでした。

（桜の森の満開の下 より抜粋）

予告◇4月の文豪カクテル◇

坂口安吾

「花霞〜桜の森の満開の下〜」（桜と白餡の和菓酒 甘味添え）

坂口安吾カクテルのリバイバルに合わせ、シネマ歌舞伎《野田版 桜の森の満開の下》とタイアップいたします！

現代演劇界を代表する鬼才、野田秀樹が坂口安吾の小説を下敷きに書き下ろした舞台「贋作・桜の森の満開の下」。

安吾作品のエッセンスを散りばめた壮大な戯曲、妖しく圧倒的に美しい世界観は、多くの演劇ファンの心を奪いました。

そんな伝説の舞台が、歌舞伎として新たに生まれ変わり、シネマ歌舞伎としてスクリーンに登場します。

そんな坂口安吾の代表作である「桜の森の満開の下」をイメージしたカクテルは、桜のリキュールとラム、白餡を加えたクリーミーな一杯。

まるで飲む桜餅です♬

桜の葉の香りをカクテルにうつし、複雑で奥ゆかしい味わいに仕立てました。

桜の実体のないような淡く遠い存在感と、儚く霞み消えゆく女の姿を重ねた桜色が美しいデザートカクテル。

春爛漫な和菓子つきです（※和菓子は日替わりでご提供いたします）

映画をご覧になったあとに是非お立ち寄りください♬