今年の9月21日で、宮沢賢治の没後90年となります。
9月の十誡は、賢治作品にオマージュを捧げる特別メニューをご用意いたします。
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文豪アフタヌーンティー
宮沢賢治『注文の多い料理店』
9/5(火)から10/20(金)まで、平日ご予約限定で『注文の多い料理店』をモチーフにアフタヌーンティーをご提供いたします。
通常90分制のところ、最大150分ご滞在いただけます。
賢治の遺した書籍と語らいながら、紅茶と午後のひとときをお楽しみくださいませ。
※紅茶はフリーティー形式にて、5種類の中からお好きな品を、何回でもご注文いただけます。
【コース内容】
・ヤマドリのパテ、ナチュラルチーズ、ドライフルーツとナッツ、冷製トマトスープの燻製仕立て
・自家製スコーン(和梨のキャラメルナッツ、プレーン)
・クロテッドクリーム
・季節の果物とサラダ
・5種類から選べる紅茶(お代わり可)
・選べる自家製ジャム
・選べる自家製キャンディス
お好みでグラスシャンパン、または季節のカクテル付きコースもございます。
コースの詳細・ご予約はこちら
「どなたもどうかお入りください 決してご遠慮はありません」
🌠9月の文豪モクテル・カクテル
宮沢賢治『銀河遊泳〜銀河鉄道の夜〜』
🌠9月の文豪カクテル 宮沢賢治『星降る夜の帳〜銀河鉄道の夜〜』 🌠 季節の文豪クリームソーダ 宮沢賢治『やまなし』
わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。
ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。
ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。
ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。
なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。
(宮沢賢治『注文の多い料理店』序文より抜粋)
銀座の秘密図書室にて、みなさまのお越しを心よりお待ちしております。