珠玉の名作にオマージュを捧げる<文豪カクテル><文豪モクテル>は、BAR十誡のオリジナルレシピで月毎に作品を変えてご提供する限定メニューです🍸📚

4月1日~30日にかけて、19世紀後半~20世紀にかけて興った自然主義文学作品の中から、エミール・ゾラ『ナナ』、永井荷風『地獄の花』にインスパイアされたリバイバルカクテルをご提供いたします💐

 

◆エミール・ゾラ『ナナ』より「Tentation~誘惑~」(リレ・ブランの花蜜ソルベ)

カクテル¥2,640(税込)、モクテル¥2,420(税込)

産業革命が推し進められ格差が深まる第二帝政期の19世紀後半のフランスで、ゾラは人間の行動を科学的、客観的に把握しようと試み、与えられた環境の中を生き抜き、意志の力でその環境をも変えようとする物語を世に送ります。氏の代表作『ナナ』では、蠱惑的な存在と奔放な性格で、虜にした貴顕紳士たちを破滅へと導く舞台女優にして高級娼婦であるナナの生きざまを通じて社会の腐敗を辛辣に描き、賛否両論を呼ぶベストセラーとなりました。

今回の文豪カクテルは主人公ナナをイメージした、ソルベスタイルの高貴なデザートカクテル「Tentation~誘惑~」をご提供します。こちらのカクテルでは『ナナ』が書かれた19世紀後半に誕生した、フルーティーで甘美な香り、芳醇さ、バランス、生命感を兼ね備えた風味が特徴のフランスの甘口アペリティフワイン「リレ・ブラン」を使用しました。シャンパンを飲みながら…またはシャンパンをソルベにかけてお召し上がりいただく、フランスの華やかさと翳りを纏ったデザートカクテルです🍨🍸
(ノンアルコールにご対応しております)

◆永井荷風『地獄の花』より「Jardin de fleurs〜地獄の花〜」(百合とアブサンのホワイトリリー)

¥2310(税込)

1901年にゾラの作品に触れ心酔した荷風は、翌年に23歳の若さで『地獄の花』を上梓しました。森鷗外にも絶賛された本作は荷風の出世作となり、さらには1903年には『ナナ』の訳書を刊行し自然主義文学に傾倒しましたが、次第に荷風は美を人生の最高の価値ととらえるようになり、江戸の面影を求めながら美の享受と創造をめざす反自然主義的な耽美派へと舵を切ることになります。

荷風初期の代表作『地獄の花』をモチーフにした文豪カクテル「Jardin de fleurs〜地獄の花〜」では、社会的断罪を認めながらも、その上に美徳の花を咲かせようとする主人公・園子の心の移り変わりと、園子が愛し作中にて印象的に描写された白百合を重ね合わせた逸品です。白百合のリキュールに、フランス文学に影響を受けた永井荷風作品にちなんで、日本のジン「六 ROKU」とフレンチアブサン「Cousin Jeune(クザン ジューン)」を加え、純白のカクテルに仕立てました。
なお、「クザン ジューン」は1898年のレシピから蘇った歴史的なアブサンであり、ゾラが『ナナ』を出版した時期に重なっています⚜️

十誡には『ナナ』『地獄の花』の他にも、19世紀末のフランスにまつわる書籍や、4月30日には荷風忌を迎える荷風の著作の数々もご用意しております。ぜひこの機会にご賞味、ご高覧くださいませ🌹