エンマはあらゆる小説の恋する女となり、

あらゆる劇のヒロインとなり、

あらゆる詩集のとらえがたい彼女となった。

彼はエンマの肩に湯浴みするオダリスクの琥珀色を認め、彼女は封建城主の奥方のように胴長で、バルセロナの青白い女にも似ていたが、何よりも天使にほかならなかった!

(ボヴァリー夫人 より)

 

予告🔔4月の文豪カクテル

ギュスターヴ・フローベール

『‪aveugle(盲目)~ボヴァリー夫人〜‬』

 

4月の文豪カクテルは、フランスの文豪ギュスターヴ・フローベール。

フローベールは作品の中から筆者の主観を排除し、客観的な文体を通じて作中の人物に自己を同化させることを信条とし、文学上の写実主義を確立したといわれています。

 

代表作である『Madame Bovary. ボヴァリー夫人』は

田舎の平凡な結婚生活に倦怠した若い女性エンマ・ボヴァリーの物語です。

 

恋愛小説を愛し、胸躍る恋に憧れたエンマ。やがて結婚し、退屈と欺瞞に満ちた生活の中で、いつしかロマンスに溺れることを夢見るように….

物語が進むにつれ、破滅に向かうエンマをイメージしたカクテルは、

ホワイトリリーのツイストカクテル。

ジン・ラム・コアントローに、フランスのアブサン『シャルロット』をほんの一滴加え、さらに隠し味にローズのリキュールを忍ばせました。

 

‪グラスの底に沈む真っ赤な薔薇は、傍目には貞潔に見える夫人の奥で徐々に開く情欲の花を、‬
‪グラスの縁を飾るドライローズと銀箔は洗練された美しき夫人をイメージ。可憐な見た目に反して度数の強いカクテルですのでご注意を‬🥀🌹

 

退屈を忘れさせる恋の毒薬のようなアブサンが舌の奥を刺激するカクテルです🍸

 

4月のバータイム限定メニュー。

ご予約、ご来店をお待ちしております❗️

 

十誡