ドイツ出身のシュルレアリスト、ハンス・ベルメール関連の書籍が沢山入荷しました。
どの本も中々お目に掛かれない貴重な本ばかり。本の詳細に入る前にハンス・ベルメールについて簡単にご紹介致します。
ハンス・ベルメールはドイツ帝国のカトヴィッツ出身の画家、写真家、人形作家。
芸術家としては超現実主義者(シュルレアリスト)に分類され、人形に於いても絵画に於いても、独得のフォルムに変形させた型破りな人体表現が特徴です。
日本においては渋澤龍彦氏が雑誌「新婦人」にベルメールの球体関節人形を紹介したことを機に、作品が広く知れ渡りました。
cnacarchives
こちらは 1971年にフランスで開催されたベルメールの展覧会カタログ。ドローイングとデッサンを中心に構成された一冊。
触れば剥がれ落ちてしまいそうな危うさを孕む人体表現は圧巻です。
デカルコマニーで描かれた女性像はどこか呪詛的でエロティック。
OBLIQUES
ベルメール特集の美術雑誌、オブリック。表紙の少女の精悍な表情が美しい。
フランス語なので解読が中々大変ですが、写真や挿絵だけでも楽しめる一冊です。 1970年刊行。
THE DOLL
文字中心の洋書ですが、ベルメールの代表作を随所に収録。1000冊限定の大変貴重な書籍です。
表紙のデザインがシンプルながらも非常に美しく、コレクションしたくなる一冊。
THE DRAWING CENTER
そしてこちらはベルメールのパートナーであり自身も作家のウニカ・チュルンの作品集。
チクチクと神経に直接入り込んでくるような線が特徴的です。
澁澤龍彦氏によるベルメール論集成「ファンム・アンファンの楽園」とウニカ・チュルン遺稿集「メゾン・ブランシュでの休暇」の二冊組。
ベルメールとウニカをより深く知る事ができます(装丁も素敵です!)
OBLIQUES bellmer
フランスの美術雑誌オブリックのベルメール総特集。
大判で見ごたえ抜群のこちらはベルメールの版画、人形、デッサンをはじめ直筆レター(アイディアノート?)も収録。
しましまのソックスはベルメール作品で頻繁に登場するモチーフです。
画面がきりりと引き締まると同時にどこか暗喩的なイメージもあり、真意を探りたくなります。
今回ご紹介したベルメール関連書籍は入口キャビネットの中にございます。
勿論お手に取ってご覧頂けますのでスタッフまでお気軽にお申しつけ下さいね!
エドワード・ゴールー関連もこちらにございます♪